「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~」Blu-ray版パッケージ

プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~

娘と父で懐かしむプリキュアの歴史

寸評

女の子が日曜朝8時半に釘付けになる人気アニメ「プリキュア」シリーズ。その中でも「フレッシュプリキュア」から始まったフルCGエンディングムービーの作品集。
フレッシュプリキュアからドキドキプリキュアまでをノンテロップで見られる映像と、それぞれのピンクが固定で踊るダンスレッスン映像が収録され、資料としての価値も十分。
世界でもトップクラスのCGアニメーションの歴史を見るという側面もあり、作品のファンだけに留まらない価値があるのではないでしょうか。

レビューをAmazon.co.jpに書きました

アイキャッチ画像

アイキャッチ画像はBlu-ray版ディスクケース。

「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~」Blu-ray版パッケージ
※「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~」Blu-ray版パッケージ

収録5作品のピンクが勢ぞろい。
ダンスで使っているCGから取っているようで、肘や膝の表現に進化が感じられます。

でもなんで5人だけ・・・。
女の子向け作品ということでピンク色を前面に出したかったからでしょうか。

レビュー補足

中身はこんな感じ

入っているものは、ディスク、歌詞リーフレット、作品広告1枚というシンプルな内容。

「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~」Blu-ray版封入物
※「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス!~」Blu-ray版封入物

デザインはすべてパッケージと同じ。
オールスターズのように収録参加作品勢ぞろい的なのを期待していましたが、これはこれということでしょうか。

歌詞カードがイマイチ

歌詞カードはTVサイズ分のみの掲載。
フルバージョンはディスクにも入っていないためか載っていません。

歌詞の文字は1ページ1作品2エンディングの掲載なので結構小さ目。
しかもこの文字、カタカナどころか漢字や英単語にもフリガナが入っていません。
唯一入っているのが「♯キボウレインボウ♯」中盤に入る「♯(シャープ)」が3回入るとこだけ。
歌詞としては書いてあるけど読まない「♯」もあるのでそれと分けるためなのかもですが、だったらそこは「シャープ」と歌詞で書くのが正しいんじゃないでしょうか。英単語もそういう感じに。

こんな感じで微妙に使いどころの悪いイマイチな歌詞リーフレットとなっております。

ダンスレッスン映像がイマイチ

レビューにも書きましたがダンスレッスン映像がイマイチすぎます。
ピンクしか出ない、別アングルがない、フォーメーションの動きが分からない、スローテンポのカチカチ音が不気味、思いつくだけでもこのくらいあります。
単に背景を消して固定アングルにするだけで良かったんじゃないでしょうか。
また、せっかくの3DCGなんですから、複数アングルの映像が収録されているとか、BD版のみ3Dテレビ表示に対応するとか、もう一味欲しいところです。

CEDEC2012での講演「プリキュアシリーズ エンディング ダンスの変遷」

レビューに書いたCEDECでの製作陣の講演「プリキュアシリーズ エンディング ダンスの変遷」については、下記のリンクあたりが参考になると思います。

タイトル | CEDEC 2012 | Computer Entertainment Developers Conference
プリキュアシリーズ エンディング ダンスの変遷
http://cedec.cesa.or.jp/2012/program/VA/C12_I0306.html

【CEDEC2012】みんな大好き「プリキュアダンス」の変遷 ― その技術に迫る | インサイド
http://www.inside-games.jp/article/2012/08/23/59172.html

4Gamer.net ― [CEDEC 2012]「絵筆をCGに持ち替えた」職人が3DCGに挑む。「プリキュア」シリーズのエンディング ダンスはどのように生まれたのか
http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20120823048/

プリキュアのEDダンス変遷の陰にあるアニメ会社のCG表現への飽くなき探求 – GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20120827-precure-endingdance-cedec2012/

『プリキュア』シリーズエンディングダンスの変遷とは、すなわち“揺れ物”進化の変遷【CEDEC 2012】 – ファミ通.com
http://www.famitsu.com/news/201208/23020030.html

この短いエンディングに集約された技術は深く熱いものでした。

レビュー後記

再びフルHDで見られるエンディングムービーということで期待していましたが、イマイチ感のある内容でした。
複数バージョンのあるのもランダム選択ってちょっとって感じだし、全体のバランスを思い出す意味でクレジット入りも収録してくれてもいいじゃないという気持ちも。
それでも娘とは「これ覚えてる!」「これ踊ったよね」とか話しながら見ることができたので、コミュニケーションツールとしては十分に役立ってくれました。

娘はプリキュア卒業宣言したものの、未だに日曜朝は習慣のように見ています。
もうオモチャが欲しいグッズが欲しいということはありませんが、フレッシュやスイートのときに買ったぬいぐるみなどを今でも大事にしてくれているのを見ると、当時の思い入れは相当だったんだなぁと思います。